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光のしぼり 意識の性質


初めてこのブログにお立ち寄り頂いた方には、前書からご覧いただくことをお勧めします。

意識という言葉は、日常生活の中では比較的抽象的、あるいは、概念的な言葉とみなされているように思います。もちろん、仕事をしていて同じミスが続いた時に、「もっと意識的に注意しなさい」と上司から言われたりという用いられ方はあるかもしれません。ですが、その一方でその性質について日ごろ具体的に考える機会はあまりはないようです。

ところで、身体操法を学習するためには、この意識の用い方が非常に重要になってきます。ですが、やはり、意識はいろいろな角度からみると、色々な性質をもっているようで、全体を簡潔に説明するのは容易ではありません。そこで、その時々表現したい性質の一面を、他のものに例えて説明することにします。

ここではまず、意識を光としぼりに例えてみます。

同じ明るさの光源にレンズを置きます。そして、そのレンズを調整することで、焦点を絞ったり、広げたりします。絞った状態では、細くて強い光がより遠くを照らすようになります。逆に、焦点を広げた状態では、ぼんやりと弱い光が広い場所を照らすようになります。「はじめに」では、便宜上グラフを用いて意識をAとBの2種類に分断して紹介しましたが、実際はAとBの境目が明確でなはなく、一続きのこともあるでしょう。この光のたとえで理解すると、別の角度から意識の性質を理解しやすいと思います。つまり、意識を一点に集中させるとより遠いところまで届き、逆に意識が拡散した状態では広い範囲をカバーすることができると言えます。

光のしぼり


ところで、人間以外の動物にも意識はあります。ですが、人間と動物の意識の違いはどこにあるのかといえば、(専門学者ではないのであまり大それたことは言えませんが...)この光のたとえを用いると、人間は動物よりも段違いに遠いところまで光で照らすことができることにあると言えそうです。他の動物には到底意識できなところまでも、人間なら意識することができます。人間はその強みをもって他の動物から身を守り、また統制してきました。

さて、ここで光の他にもう一つのたとえを用いることとします。
丸テーブルに、レースなどのやわらかい生地のテーブルクロスがかぶせてあります。その丸の中心をつまみ上げ真上に引っ張ります。上に高くつまみ上げれば上げるほど、テーブルクロスがテーブルを覆うことのできる面積は小さくなります。高さを得ると、広さを失う。広さを得ると、高さを失う。光の例と似ていますね。ここでも、テーブルクロスの高さが、意識の届く距離を表しています。ところで、さらに高くつまみ上げてゆき、最後にはクロスがテーブルから離れて宙釣りの状態になりました。それでも、まだ、クロスは上へ上がり続けます。

動物の意識は、最高でもこのテーブルクロスがテーブルから離れることはありません。ですが、人間の場合は、テーブルから離れてもなお高いところへ向かうことができると言えそうです。テーブルは現在実在するもの、あるいは、状態です。人間の場合、現在という土台から離陸している、つまり、現在実存しない仮定過去や未来にまで、意識を伸ばすことができることを意味します。ご存じのとおり、人間はこの意識の力により、他の動物にみない能力を発揮しながら、発達してきました。

身体操法を学ぶ上で、意識の性質の理解とその使い方が非常に重要だ、とは先に述べたとおりです。光とテーブルクロスの例では、距離と範囲が相対的な関係であることを説明しました。身体操法を学ぶとは、簡単にいえば、この距離と範囲の両方のメリットを引き出す方法と言えます。また、テーブルクロスのたとえでは、人間とその他の動物の違いについて触れましたが、さらに、人間の行為の特性、あるいは、人間の得意な動作、不得意な動作などを理解すると、より明確に身体操法修得のコツがつかみやすくなります。

1 前書き
2 はじめに
【分類】 意識
【概要】 基本モチーフの説明
3 凧と凧糸 意識の操作と運動 
【分類】 意識
【概要】 企みが悩みになる意識の性質
4 光のしぼり 意識の性質
【分類】 意識
【概要】 二つの意識のメリットとデメリット
5 天才とは
【概要】 天才の性質を説明し、かつ、身体操法は天才でない人が学ぶための方法と説明
6 人間の進化の本当の意味
【分類】 進化
【概要】 企てたヒト 立ち止まって、動くのを止めて考えることを選んだ
7 身体操法で目標とする動作
【分類】 動作
【概要】 意識しなければいけないのに、意識すると難しくなるという矛盾
8 身体操法における動作要領
【分類】 動作
【概要】 具体的な動作要領
9 今の時代における身体操法の意義
【分類】 文化
【概要】 意識と行動を密着させる感覚を取り戻す手段としての身体操法
10 情報の整理
【分類】文化 
【概要】 普及しにくかった理由、時代を客観的に理解する
11 手作業の意味
【分類】 進化
【概要】 進化の流れから手作業の意味を解く
12 進化の反面
【分類】 進化
【概要】 ヒトの進化のデメリット
13 どうして健康になるのか
【分類】 健康
【概要】 身体操法と健康
14 究極のパズル
【分類】 パラダイム変換
【概要】 難しくて面白いパズルを例えにした説明
15 身体操法学習上の禁止事項
【分類】 練習容量
【概要】 具体的な練習方法に関して
16 AとBの性質の理解
【分類】 意識
【概要】  Bの性質の理解と活用法
17 師弟関係とは 身体操法の普遍性
【分類】 文化
【概要】 様々な分野での活用の可能性
18 パラダイム変換に関して
【分類】 パラダイム変換
【概要】 身体操法を通じて柔軟なパラダイム変換能力を身につける
19 姿勢と健康
【分類】 健康
【概要】 姿勢と健康



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