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身体操法で目標とする動作


初めてこのブログにお立ち寄り頂いた方には、前書からご覧いただくことをお勧めします。

さて、「人の進化の本当の意味」のおさらいをすると、脳は、ヒトに進化する前から優れた働きを持っていた基幹部位と、ヒトに進化することで急激に発達を遂げた部位との二つに大きく分けられるといえます。両者とも優れている点が異なるため、どちらが高性能でどちらが低性能であるという言い方はあえてしません。ちなみに、その発達の理由から、人が意識しにくい脳の働きが前者、意識しやすいのが後者となります。そして、両者それぞれが指揮を得意とする運動の種類も自ずと異なってきます。前者は、体全体の重心バランスを調整する運動、後者は、腕を全身の重心バランスから独立させて動かす運動。そして、こうもいえます。前者は無意識下での反射的な運動を得意とし、後者は、意識的で意識の流れを追い越せない速度の運動を得意とする。

そして、この話しを前提とすると面白いことがおきます。もうお分かりでしょうか。仮に、目的とする運動の状態が、前者が得意とする、つまり、体全体の重心バランスを調整する運動だったなら、あなたが、意識的にその運動を求めれば求めるほど、体はいうことを聞かなくなるのです。基本モチーフのグラフを再度用いるならば、意識Aの働きが大きい状態では、Bのパフォーマンスは著しく低下している状態を表していることを意味します。

そして、ここでようやく私が皆さんに勧めたい身体操法が目標とするところの動作の話が可能となります。身体操法では、この本来は無意識下でコントロールするのが得意な動作を、意識的にコントロールできるようにする方法の修得を目標とします。

この動作を行う上で重要になるポイントを先に挙げておきます。
1、 動作の目的を明確に頭で理解し、意識的に運動を行う。
2、 無意識的動作がおこりやすい環境下で練習を繰り返す。

そして、目指すのは、体全体の重心バランスを調整する運動です。

無意識的動作が起こりやすい環境とは、裏返せば、意識を刺激するものがより少ない環境ということなので、静かな場所、できるだけ他の人がいない場所、または、人に見られていることが気にならない場所、そして、意識が活発で心がざわざわ落ち着かない状態では非常に練習効果が低いため、ひどくおなかのすいている状態や、仕事などで精神的あるいは体力的にも疲弊している状態は好ましくありません。練習中も、のどが渇いたら逐次水分を補給し、頭が混乱したらリラックスして気分転換をはかり、筋肉が疲労しすぎて、正確な動作を守ることだけで頭が一杯になるような状態になったら、筋肉の疲れがとれるまで休憩をはさんで練習を続けます。さらには、無酸素運動のような、呼吸が苦しくなる運動、筋肉が悲鳴を上げるような運動は、それだけで、目的の妨げとなるので特に避けるようにします。

体全体の重心バランスがとれている運動状態というのは、自分の体をメディアとしてその感覚をつかむことが可能です。ただし、ほとんどの人はその感覚に非常に鈍感であるため、意識してその感覚を味わい、高めなければ、いつまでたっても感じ取ることはできません。それは、どんな物音を聞いても、その音階を正確に感じ取れる絶対音感の持ち主や、どんな料理を食べてもその食材をすべて言い当てる舌の持ち主の持つアナログ的な感覚と変わりません。そこまで絶対的な感覚を全ての人が得ることはできないでしょうが、人間は動物なので、意識してその感覚を養えば誰でも手に入れらる感覚であることは間違いありません。

少し話はそれますが、指先を動かすと脳が活性化するという話を聞いたことはないでしょうか。意識的に指を動かすと脳全体の90数パーセントが占拠されてしまう、というのもどこかで聞いたことがあります。ですが、身体操法で求める運動をつかさどる部分は、この行為で活性化される部位に含まれていません。逆に言うと、指や手あるいは肘関節から下の小手部分だけを意識的に動かしてしまったら、目的とする動作の妨げとなってしまうことを意味しています。ところが、サルがヒトに進化して以来、人間が意識的に蓄積してきた日常の動作の多くは、指や手あるいは肘関節から下の小手部分だけを意識的に動かす動作です(だから、大脳を発達させることができた)。こういうと、目標とする動作が人間にとっていかに難しい動作か理解しやすいかと思います。ですが、こうも言えます。動物が得意とする動作、人間特有の動作、それら両者の違いを客観的に認識し、かつ、コントロールできるのは人間だけです。そして、それができたならば、人間の中でも、一番難しいことをやり遂げたといっても過言ではないと思います。なぜならば、この感覚の修得と、運動状態のコントロールは、教えられなくてもできるようになったほんの一部の才能の持ち主と、非科学的と言われながらも伝統的な厳格な練習方法を最後までやり遂げられた、これもほんの一部の人にしか、これまでは到達できないエリアだったからです。

1 前書き
2 はじめに
【分類】 意識
【概要】 基本モチーフの説明
3 凧と凧糸 意識の操作と運動 
【分類】 意識
【概要】 企みが悩みになる意識の性質
4 光のしぼり 意識の性質
【分類】 意識
【概要】 二つの意識のメリットとデメリット
5 天才とは
【概要】 天才の性質を説明し、かつ、身体操法は天才でない人が学ぶための方法と説明
6 人間の進化の本当の意味
【分類】 進化
【概要】 企てたヒト 立ち止まって、動くのを止めて考えることを選んだ
7 身体操法で目標とする動作
【分類】 動作
【概要】 意識しなければいけないのに、意識すると難しくなるという矛盾
8 身体操法における動作要領
【分類】 動作
【概要】 具体的な動作要領
9 今の時代における身体操法の意義
【分類】 文化
【概要】 意識と行動を密着させる感覚を取り戻す手段としての身体操法
10 情報の整理
【分類】文化 
【概要】 普及しにくかった理由、時代を客観的に理解する
11 手作業の意味
【分類】 進化
【概要】 進化の流れから手作業の意味を解く
12 進化の反面
【分類】 進化
【概要】 ヒトの進化のデメリット
13 どうして健康になるのか
【分類】 健康
【概要】 身体操法と健康
14 究極のパズル
【分類】 パラダイム変換
【概要】 難しくて面白いパズルを例えにした説明
15 身体操法学習上の禁止事項
【分類】 練習容量
【概要】 具体的な練習方法に関して
16 AとBの性質の理解
【分類】 意識
【概要】  Bの性質の理解と活用法
17 師弟関係とは 身体操法の普遍性
【分類】 文化
【概要】 様々な分野での活用の可能性
18 パラダイム変換に関して
【分類】 パラダイム変換
【概要】 身体操法を通じて柔軟なパラダイム変換能力を身につける
19 姿勢と健康
【分類】 健康
【概要】 姿勢と健康



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