スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

身体操法における動作要領


初めてこのブログにお立ち寄り頂いた方には、前書からご覧いただくことをお勧めします。

私が誰かに身体操法を教えるとして、その場合に用いる運動は、その場立ちでの体の伸縮運動と歩くことの二つです。非常にシンプルですが、これが理想的にできるようになれば、意識と運動の調和がとれ、身体機能も向上するはずですし、運動能力に関しては、重心移動速度の向上が見られるようになります。

体の伸縮運動では、腰部(丹田)を全身の動きの中心に据え、丹田から全身が動くようにし、また逆に、体のどこか一点が動くときは、同時に全身が動くように練習します。

歩く練習では、体に働く慣性が極力働かないようにして歩きます。通常の歩行では、後ろ足の筋肉で地面を蹴ることで前に進みますが、これをできるだけ排除するようにします。

文章では分かりにくいでしょうが、実際に動作を見ながら、そして、自分で体験しながら進めれば、自分の体ですから、少しずつですが、確実に理解が進みます。ところで、人の体は二本足でも倒れないように全身のバランスをとることのプライオリティーが非常に高くなっています。バランスを崩す外部衝撃が体に加われば、瞬時にそれに対抗する力が働くよう、局部筋肉を緊張させたり、姿勢を変えたりします。これは進化の歴史を踏まえれば当然のことといえます。一方、身体操法の学習中に、この非常装置が働いて全身が制御されてしまったら、それ以外の運動と、それに対する身体の反射を見る機会が全て失われてしまいます。
また、もう一つの状況下でも同じように、身体操法学習の妨げとなるものがあります。走行中の車が急停止したら、車中で車に固定されていないものは、そのまま前方への運動を続けます。実は、人の通常の歩行時にも同じような慣性が働いています。歩行の際の後ろ足の蹴りによる前進運動の場合、その動力源である後ろ足の筋肉の収縮とそれに伴う間接の曲げ伸ばしが完了していても、前足が着地するまで、或いは次の一歩までのエネルギーとして、慣性を利用しています。急停止した車から投げ出される物体自身は車に対して影響力のある運動を行うことができないのははっきりしています。同じように、進行方向への慣性に体の移動を任せている状態では、体はその全体のへ働きかけをできる運動ができなくなってしまいます。

したがって、身体操法で目標とする動作の練習をする際には、この二つの状態が生じないように注意します。つまり、できるだけ体の筋力に頼らずに立てるように、①力を抜いてまっすぐに立ち、かつ、動く際には、②体が倒れないためのオートバランサーという反射と、③体全体への慣性ができるだけ働かないようにします。

その基本状態を保ちながら、体の伸縮や、歩行などの動作を試みます。動くということは、今保っている全体のバランス状態を、少なからず、一度は崩してしまうことを意味します。体は、その情報をキャッチして、体のバランスを保つよう反応します。その反応は非常に敏感で、そして瞬時に動く早い運動のため、それをより的確に感じ取るために、できるだけゆっくりと動作を行います。これにより、反射反応が起きるために必要な刺激(情報量)をできるだけ少量に抑えて与えるようにします。

このように説明すると、学習し始めのころは、非常に歯がゆく感じるかもしれません。できるだけゆっくりと、そしてできるだけ力を抜いて。そして、感覚が不慣れな状態で、ほんの少しの情報を頼りに、どれが正確な動作か見極めるために模索するのですから。ですが、基本モチーフで説明したとおり、そこが、スタート地点のCエリアを指しているのであり、グラフにあるとおり、Cの状態は、AもBもそもそも活発に活動しにくいエリアですから、むしろ始めは戸惑って当然なのです。ですが、Cエリアにいるからこそ、かろうじてAとBが協力して作業を進められるスタート地点であることを忘れないで下さい。大丈夫です。そのことさえ、しっかりと把握できていれば、体は思ったよりも(頭で考えているよりも)優秀に記憶学習を進めてくれるものです。

1 前書き
2 はじめに
【分類】 意識
【概要】 基本モチーフの説明
3 凧と凧糸 意識の操作と運動 
【分類】 意識
【概要】 企みが悩みになる意識の性質
4 光のしぼり 意識の性質
【分類】 意識
【概要】 二つの意識のメリットとデメリット
5 天才とは
【概要】 天才の性質を説明し、かつ、身体操法は天才でない人が学ぶための方法と説明
6 人間の進化の本当の意味
【分類】 進化
【概要】 企てたヒト 立ち止まって、動くのを止めて考えることを選んだ
7 身体操法で目標とする動作
【分類】 動作
【概要】 意識しなければいけないのに、意識すると難しくなるという矛盾
8 身体操法における動作要領
【分類】 動作
【概要】 具体的な動作要領
9 今の時代における身体操法の意義
【分類】 文化
【概要】 意識と行動を密着させる感覚を取り戻す手段としての身体操法
10 情報の整理
【分類】文化 
【概要】 普及しにくかった理由、時代を客観的に理解する
11 手作業の意味
【分類】 進化
【概要】 進化の流れから手作業の意味を解く
12 進化の反面
【分類】 進化
【概要】 ヒトの進化のデメリット
13 どうして健康になるのか
【分類】 健康
【概要】 身体操法と健康
14 究極のパズル
【分類】 パラダイム変換
【概要】 難しくて面白いパズルを例えにした説明
15 身体操法学習上の禁止事項
【分類】 練習容量
【概要】 具体的な練習方法に関して
16 AとBの性質の理解
【分類】 意識
【概要】  Bの性質の理解と活用法
17 師弟関係とは 身体操法の普遍性
【分類】 文化
【概要】 様々な分野での活用の可能性
18 パラダイム変換に関して
【分類】 パラダイム変換
【概要】 身体操法を通じて柔軟なパラダイム変換能力を身につける
19 姿勢と健康
【分類】 健康
【概要】 姿勢と健康




スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。